こんにちは。英語塾コアラボ代表の染谷です。
「高校に入ってから、英語がさっぱりわからなくなったんです」
「中学の時は何とかついていけたのに、高校に入って急に難しくなって…」
保護者の方から、こうしたご相談をいただくことが本当に多いんです。
特に高1の秋頃になると、「もう英語は無理かもしれない」と諦めかけているお子さんが増えてくるんですね。
でも実は、高校英語でつまずく原因の多くは「中学英文法の穴」にあるんです。
中学英語が完璧でないまま高校に入ってしまい、その穴が積み重なって、高校英語が理解できなくなってしまう。
逆に言えば、中学英文法の穴を埋めれば、高校英語は必ず理解できるようになります。
今回は、高1の秋からでも間に合う「中学英文法の穴を埋める7ステップ」を、具体的にお伝えします。
目次
なぜ高1の秋に英語がわからなくなるのか
① 中学英文法の基礎が固まっていない
高校英語は、中学英語の延長線上にあります。
中学で学ぶ「be動詞」「一般動詞」「時制」「助動詞」「不定詞」「関係代名詞」などの基礎文法が、高校では「当然知っているもの」として授業が進んでいくんです。
でも、中学時代にこれらの基礎が曖昧なまま卒業してしまった生徒さんは、高校に入ってから「何を言っているのかわからない」という状態になってしまいます。
② 高校英語のスピードについていけない
高校英語は、中学英語に比べて授業のスピードが格段に速くなります。
1つの単元を1〜2週間で終わらせてしまうこともあり、理解が追いつかないまま次の単元に進んでしまうんです。
中学英語が固まっていない生徒さんは、このスピードについていけず、どんどん置いていかれてしまいます。
③ 「わからない」が積み重なって、諦めモードに
高1の春から夏にかけて「何となくわからないまま」授業を受け続け、秋頃になると「もう何がわからないのかもわからない」という状態になってしまうんです。
この状態になると、お子さん自身も「どこから手をつければいいかわからない」と途方に暮れてしまい、完全に諦めモードになってしまいます。
中学英文法の「穴」を見つける方法
自己診断テストで現在地を知る
まず最初にやるべきことは、「自分にどんな穴があるのか」を知ることです。
中学英文法には、主に以下の7つの単元があります。
これらの単元について、簡単な問題を解いてみることで、どこに穴があるのかが見えてきます。
中学英文法の7大単元:
① be動詞と一般動詞の区別
② 時制(現在形・過去形・未来形・現在完了形)
③ 助動詞(can、will、must、shouldなど)
④ 不定詞と動名詞
⑤ 受動態(受け身)
⑥ 比較(比較級・最上級)
⑦ 関係代名詞
これらの単元について、1つずつ簡単な問題を解いてみてください。
たとえば、「be動詞と一般動詞の区別」なら、「I am happy.」と「I play tennis.」の違いを説明できるか。
「時制」なら、「I have lived here for 5 years.」という文を正しく訳せるか。
このように、1つずつ確認していくことで、自分の穴が見えてきます。
定期テストや模試の結果から穴を探る
過去の定期テストや模試の答案を見直してみてください。
どの単元で間違いが多いかを確認することで、自分の苦手な単元が見えてきます。
たとえば、「時制の問題でいつも間違える」「関係代名詞が出ると全滅する」というような傾向があるはずです。その傾向こそが、あなたの「穴」なんです。

中学英文法の穴を埋める7ステップ
ステップ1:be動詞と一般動詞の区別を完璧にする
英文法の最も基本的なルールが「be動詞と一般動詞の区別」です。
これができていないと、すべての英文法がわからなくなってしまいます。
be動詞とは:
am、is、are、was、wereのこと。
「〜です」「〜いる」「〜ある」という意味を表します。
例:I am a student.(私は学生です。)
例:He is happy.(彼は幸せです。)
一般動詞とは:
be動詞以外のすべての動詞のこと。
「〜する」という動作を表します。
例:I play tennis.(私はテニスをします。)
例:She likes music.(彼女は音楽が好きです。)
区別のポイント:
be動詞と一般動詞は、1つの文に同時には使えません。
「I am play tennis.」は間違い。
正しくは「I play tennis.」または「I am playing tennis.」です。
練習方法:
・中学の教科書や問題集で、be動詞と一般動詞の問題を10問解く
・間違えた問題は、なぜ間違えたのかをノートに書き出す
・翌日、同じ問題をもう一度解いて定着を確認する
ステップ2:時制の基本を理解する
時制は、英語学習の中で最も重要な単元の1つです。
現在形・過去形・未来形・現在完了形の4つの時制を、正確に理解することが大切です。
現在形:
「今の状態」や「習慣」を表します。
例:I live in Tokyo.(私は東京に住んでいます。)
例:He plays soccer every day.(彼は毎日サッカーをします。)
過去形:
「過去の出来事」を表します。
例:I visited Kyoto last year.(私は去年京都を訪れました。)
例:She was happy yesterday.(彼女は昨日幸せでした。)
未来形:
「これからのこと」を表します。
will を使います。
例:I will study English tomorrow.(私は明日英語を勉強します。)
現在完了形:
「過去から現在までの継続」「経験」「完了」を表します。
have + 過去分詞の形を取ります。
例:I have lived here for 5 years.(私はここに5年間住んでいます。)
例:I have been to Tokyo twice.(私は東京に2回行ったことがあります。)
練習方法:
・時制ごとに例文を10個ずつノートに書き出す
・それぞれの文を音読して、時制の感覚を体に染み込ませる
・時制の問題を20問解いて、正答率を確認する
・間違えた問題は、なぜその時制なのかを自分で説明できるようにする
ステップ3:助動詞の意味と使い方をマスターする
助動詞は、動詞の前に置いて、意味を補う働きをします。
can、will、must、should、mayなどがあり、それぞれ意味が異なります。
can:「〜できる」
例:I can swim.(私は泳げます。)
will:「〜するだろう」「〜するつもりだ」
例:It will rain tomorrow.(明日は雨が降るでしょう。)
must:「〜しなければならない」「〜に違いない」
例:You must study hard.(あなたは一生懸命勉強しなければならない。)
should:「〜すべきだ」
例:You should go to bed early.(あなたは早く寝るべきです。)
may:「〜してもよい」「〜かもしれない」
例:You may use my pen.(私のペンを使ってもいいですよ。)
練習方法:
・それぞれの助動詞を使った例文を5個ずつ作る
・助動詞の問題を15問解く
・間違えた問題は、どの助動詞が正解かを自分で説明できるようにする
ステップ4:不定詞と動名詞の違いを理解する
不定詞と動名詞は、どちらも「動詞を名詞として使う」ための形ですが、使い方が異なります。
不定詞:
「to + 動詞の原形」の形。
「〜すること」という意味。
例:I want to study English.(私は英語を勉強したい。)
例:To read books is fun.(本を読むことは楽しい。)
動名詞:
「動詞のing形」。
「〜すること」という意味。
例:I enjoy reading books.(私は本を読むことを楽しむ。)
例:Swimming is good for health.(泳ぐことは健康に良い。)
使い分けのポイント:
動詞によって、不定詞を取るか動名詞を取るかが決まっています。
・want、hope、decideなどは不定詞を取る
・enjoy、finish、stopなどは動名詞を取る
これは暗記するしかありません。
練習方法:
・不定詞を取る動詞10個、動名詞を取る動詞10個をリストアップする
・それぞれの動詞を使った例文を作る
・不定詞と動名詞の問題を20問解く
ステップ5:受動態(受け身)の形と意味を覚える
受動態は、「〜される」という受け身の表現です。
「be動詞 + 過去分詞」の形を取ります。
能動態と受動態の違い:
能動態:Tom writes this letter.(トムがこの手紙を書く。)
受動態:This letter is written by Tom.(この手紙はトムによって書かれる。)
受動態は、「誰がやったか」よりも「何がされたか」に焦点を当てる表現です。
練習方法:
・能動態の文を5個作り、それを受動態に書き換える
・受動態の問題を15問解く
・間違えた問題は、be動詞と過去分詞の形を確認する
ステップ6:比較級と最上級の使い方を習得する
比較は、「〜より〜だ」「最も〜だ」という表現です。
比較級:
「AはBより〜だ」という表現。
形容詞に「er」をつけるか、「more + 形容詞」の形を取ります。
例:He is taller than me.(彼は私より背が高い。)
例:This book is more interesting than that one.(この本はあの本より面白い。)
最上級:
「Aが最も〜だ」という表現。
形容詞に「est」をつけるか、「most + 形容詞」の形を取ります。
例:He is the tallest in our class.(彼は私たちのクラスで最も背が高い。)
例:This is the most beautiful flower.(これは最も美しい花です。)
練習方法:
・比較級を使った文を5個、最上級を使った文を5個作る
・比較の問題を15問解く
ステップ7:関係代名詞の基本をマスターする
関係代名詞は、2つの文をつなぐ役割をします。
who、which、thatなどがあります。
関係代名詞whoの使い方:
「人」を説明するときに使います。
例:I have a friend. He lives in Tokyo.(私には友達がいます。彼は東京に住んでいます。)
→ I have a friend who lives in Tokyo.(私には東京に住んでいる友達がいます。)
関係代名詞whichの使い方:
「もの」を説明するときに使います。
例:I have a book. It is very interesting.(私は本を持っています。それはとても面白いです。)
→ I have a book which is very interesting.(私はとても面白い本を持っています。)
関係代名詞thatの使い方:
「人」にも「もの」にも使えます。
例:I have a friend that lives in Tokyo.(私には東京に住んでいる友達がいます。)
練習方法:
・関係代名詞を使った文を10個作る
・関係代名詞の問題を20問解く
・間違えた問題は、どの関係代名詞が正解かを確認する

7ステップを効率的に進めるコツ
コツ① 1週間に1ステップのペースで進める
7ステップを一気にやろうとすると、挫折してしまいます。
1週間に1ステップのペースで、じっくり取り組むことが大切です。
1ステップあたり、毎日30分〜1時間の学習で十分です。
これを7週間続ければ、7ステップすべてを終えることができます。
コツ② 例文を自分で作る
文法を理解するだけでなく、自分で例文を作ることが重要です。
たとえば、「現在完了形」を学んだら、自分で「I have lived in Tokyo for 10 years.」というような文を5個作ってみる。
自分で文を作ることで、文法が体に染み込んでいきます。
コツ③ 音読を繰り返す
例文を音読することで、英語のリズムや語順が体に染み込みます。
1日10分でいいので、例文を声に出して読む習慣をつけてください。
音読を繰り返すことで、文法が自然に身につき、長文読解のスピードも上がります。
コツ④ 間違えた問題は必ず解き直す
問題を解いて間違えたら、必ずその問題を解き直してください。
「なぜ間違えたのか」「正解はなぜこの答えなのか」を自分で説明できるようにすることが大切です。
解説を読むだけでなく、自分の言葉で説明することで、理解が深まります。

親ができるサポート
① 「中学英文法をやり直す」ことに抵抗を感じさせない
高校生になって「中学英文法をやり直す」というのは、お子さんにとって少し恥ずかしいことかもしれません。
「今さら中学英語なんて…」と思ってしまうこともあるでしょう。
でも、「基礎をしっかり固めることが、今後の伸びにつながるんだよ」というメッセージを届けてあげてください。
「恥ずかしいことじゃない。むしろ、今やり直すことが一番大事なんだよ」と伝えてあげることが大切です。
② 1ステップずつ進捗を確認する
毎週、「今週はどのステップをやったの?」と優しく確認してあげてください。
「be動詞と一般動詞の区別、できるようになったよ」「時制の問題、15問解いたよ」というように、小さな進捗を確認し、「頑張ってるね」と褒めてあげることが大切です。
③ 焦らせない
「早くやり直さなきゃ」「もう高1の秋なのに」と焦らせるのは逆効果です。
7ステップを7週間かけて、じっくり取り組むことが大切です。
「焦らなくていいよ。1つずつやっていこう」というメッセージを届けてあげてください。
やり直しに使える教材の選び方
中学英文法の参考書・問題集
中学英文法をやり直すための参考書や問題集は、書店にたくさんあります。
選ぶときのポイントは、「わかりやすい解説がついているか」「例文が豊富か」「問題数が適切か」の3つです。
おすすめの参考書:
・「中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。」
・「くもんの中学英文法」
・「Mr. Evineの中学英文法を修了するドリル」
これらは、わかりやすい解説と豊富な例文があり、中学英文法をやり直すのに最適です。
オンライン教材の活用
最近は、オンラインで学べる教材も増えています。
たとえば、「スタディサプリ」などの動画講義では、中学英文法を丁寧に解説してくれるので、独学でも理解しやすいんです。
また、「英語アプリ」を使って、スキマ時間に学習することもできます。
よくある質問:保護者の方からのお悩み
Q1. 高1の秋からやり直して、間に合いますか?
A. 十分に間に合います。
7ステップを7週間かけてやり直せば、2ヶ月弱で中学英文法の基礎が固まります。
高1の秋なら、まだ1年以上の時間があるので、焦らずじっくり取り組めば、必ず間に合います。
大切なのは、今すぐ始めることです。
Q2. 塾に通わせるべきでしょうか?
A. お子さんの状況によります。
自分で計画を立てて、コツコツ学習できるお子さんなら、独学でも大丈夫です。
でも、「何から手をつければいいかわからない」「一人では続かない」というお子さんの場合は、塾や家庭教師のサポートがあると効果的です。
コアラボでは、一人ひとりの「穴」を診断して、最適な学習プランを提案していますので、ぜひご相談ください。
Q3. 他の教科もあるのに、英語にそんなに時間をかけられません
A. 1日30分〜1時間で十分です。
7ステップは、短時間で効率的に進められるように設計されています。
毎日30分、1週間に1ステップのペースで進めれば、7週間で終わります。
他の教科とのバランスを考えながら、無理のないペースで進めてください。
まとめ:高1の秋からでも、英語はやり直せる
高校英語でつまずいてしまった原因の多くは、「中学英文法の穴」にあります。
でも、その穴を埋めれば、高校英語は必ず理解できるようになるんです。
大切なのは、「今からでも遅くない」と信じて、一歩を踏み出すことです。
今回お伝えした7ステップを、1週間に1ステップずつ、じっくり取り組んでみてください。
① be動詞と一般動詞の区別
② 時制の基本
③ 助動詞
④ 不定詞と動名詞
⑤ 受動態
⑥ 比較
⑦ 関係代名詞
これらをマスターすれば、中学英文法の基礎が固まり、高校英語もスムーズに理解できるようになります。
7週間後には、「英語がわかるようになってきた!」という実感を持てるはずです。
保護者の方は、お子さんが「中学英文法をやり直す」ことに抵抗を感じないよう、「基礎を固めることが一番大事なんだよ」というメッセージを届けてあげてください。
そして、小さな進捗を「頑張ってるね」と褒めてあげてください。
その温かいサポートが、お子さんの学習意欲を支え、最終的には大きな成長につながるんです。
高1の秋からでも、英語はやり直せます。
一緒に、一歩ずつ進んでいきましょう。
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