こんにちは。英語塾コアラボ代表の染谷です。
「うちの子、理系志望で、英語は別に得意じゃなくていいんじゃないかと思ってたんです」
「得意なのは数学と理科。英語は苦手だけど、どうしよう…」
保護者の方から、こうしたご相談をいただくことが多いんです。
確かに、理系受験生の中には「数学と理科が得意なら、英語は何とかなるだろう」と考えている人が多いんですね。
でも実は、国公立大学の理系を受験するなら、英語は無視できない科目なんです。
特に共通テストでの英語は配点が大きく、ここで失敗すると全体の成績が大きく下がってしまいます。
今回は、「英語が苦手な理系受験生でも、国公立の『最低ライン』をクリアするには、何をすべきか」を、具体的な戦略とともにお伝えします。

目次
理系受験生が英語を避けられない理由
① 共通テストの配点が大きい
国公立大学の理系を受験する場合、共通テストは非常に重要です。
特に、英語は全体の配点の20〜30%を占めることが多いんです。
「数学と理科が得意だから」と英語を後回しにしていると、共通テストで大きな失点をしてしまい、全体の合格ラインに届かなくなってしまいます。
たとえば、満点が750点の場合、英語だけで100点以上の配点があることもあります。
英語で50点しか取れなかったら、数学と理科で100点ずつ満点を取ったとしても、全体で250点の差が生まれてしまうんです。
これでは、いくら数学と理科が得意でも、合格ラインに追いつくのは難しくなってしまいます。
② 二次試験でも出題されることが多い
共通テストだけでなく、二次試験(各大学の個別試験)でも英語が出題されることがほとんどです。
特に、国公立大学の理系では、「英語+数学+理科」という3科目の試験が一般的。
英語が苦手なままでは、二次試験でも得点できず、全体成績が下がってしまいます。
③ 理系だからこそ、英語の配点が重要
実は、理系こそ英語の得点差が合否を分ける傾向があるんです。
なぜなら、理系受験生の多くは数学と理科には力を入れるので、そこまで大きな差がつかないから。
逆に、英語は「得意な人と苦手な人で大きな差がつく科目」。
だからこそ、英語を「最低限クリア」するだけでも、受験での競争力が大きく高まるんです。
理系受験生の英語の「最低ライン」とは?
共通テスト英語:目標得点率は60〜65%
国公立大学の理系で合格するには、共通テストの英語で「60〜65%」の得点率が一つの目安になります。
これは「得点率80%を目指す文系」と比べると、かなり低く見えるかもしれません。
でも、理系受験生にとっては、英語よりも数学と理科に時間を割く方が戦略的に有利なんです。
だから、「必要最低限の70〜80点を確実に取る」という目標で十分なんですね。
たとえば、共通テスト英語が100点満点なら、60〜65点を目指す。
共通テスト英語が200点満点なら、120〜130点を目指す。
この「最低ラインの得点」を確実にクリアすることが、合格への第一歩です。
二次試験英語:「基礎は確実」という状態
二次試験の英語では、「満点を目指す」のではなく「取りこぼさない」という姿勢が大切です。
共通テストと二次試験が同じ配点の場合、英語で満点近くを取ることは難しいので、「基本的な問題は確実に解く」という目標でいいんです。
短文やリーディングなど、基本的な問題で70〜80%の得点が取れていれば、合格ラインに届く可能性が高まります。
理系が英語に時間を割くべき理由と配分
勉強時間の配分:数学:理科:英語=5:3:2
理系受験生の勉強時間配分は、一般的に「数学5、理科3、英語2」という比率が目安です。
数学は非常に広い範囲があり、また差がつきやすい科目なので、最も時間をかけるべきです。
理科も範囲が広いので、それなりに時間が必要。
その上で、英語には全体の20%程度の時間を割く、という考え方です。
たとえば、1日6時間勉強するとしたら、数学3時間、理科1.8時間、英語1.2時間という配分になります。
「英語に1.2時間?それなら数学に回した方が…」と思うかもしれませんが、ここが重要なんです。
英語の基礎を整えておかないと、共通テストでの大幅な失点につながり、結果的に全体成績が下がってしまうからです。
いつから英語対策を始めるべきか
理系受験生が英語対策を始めるべき時期は、「高2の秋から冬」が理想的です。
高3になってから本気で対策を始めると、時間が足りなくなってしまいます。
でも、高1から英語に多くの時間を割く必要はありません。
「高2までに単語と文法の基礎を固める」→「高2の秋から、読解や共通テスト対策に移行する」というペースが効率的です。
理系が英語で「最低ラインをクリア」する3ステップ
ステップ1:単語と基本文法を徹底(高2春〜夏)
英語が苦手な理系受験生がまずやるべきことは、「単語と基本文法の定着」です。
これがなければ、どんなに問題を解いても内容が理解できず、時間の無駄になってしまいます。
単語学習のポイント
・高校英語に必要な単語は、だいたい3,000〜4,000語。
・「システム英単語」や「ターゲット1900」など、受験向けの定番単語帳を使う。
・1日50〜100語のペースで、毎日繰り返す。
・3ヶ月で1周、その後は見直しの繰り返しで定着させる。
基本文法のポイント
・時制(過去形・現在完了など)、受動態、不定詞、関係詞など、高校英語の基礎文法を網羅する。
・文法問題集を1冊、徹底的にやり込む。
・「なぜこの答えなのか」を理解することが大切。
・同じ問題を3周以上やることで、確実に定着させる。
ステップ2:長文読解と読むスピードの養成(高2秋〜高3春)
単語と文法が固まったら、いよいよ長文読解に進みます。
この段階では、「正確に読む」ことを優先して、スピードは後から上げていきます。
長文読解のポイント
・短めの長文(200〜400語)から始める。
・1文ずつ、文型や文法を意識しながら丁寧に読む。
・わからない単語が出てきたら、その都度調べる(この段階では効率より理解を優先)。
・読み終わった後に、日本語で内容をまとめられるかをチェック。
・1日1題のペースで、週5〜6題やることを目標に。
読むスピードの工夫
・「返り読み」(後ろから日本語に訳す)をしない習慣をつける。
・音読を毎日10分間やる。
・徐々に長めの文章(500〜700語)に進める。
・共通テスト形式の問題に少しずつ進める。
ステップ3:共通テスト対策と実戦演習(高3春〜秋)
この段階では、「共通テスト形式の問題に慣れる」ことと「60〜65%の得点を安定的に取る」ことが目標です。
共通テスト対策のポイント
・共通テストの過去問を、年度順に解く。
・最初は時間制限を設けず、1問1問丁寧に解く。
・次に、実際の試験時間(80分)内に解く練習をする。
・自分が間違えやすいパターン(選択肢の読み間違い、時間不足など)を分析する。
・間違えた問題は、1問ずつ原因を分析し、同じ間違いをしないようにする。
目標達成のための工夫
・「時間配分」を意識する。大問1〜3で15分、大問4〜6で50分、見直し15分が目安。
・「得点できる問題から確実に取る」という戦略を立てる。
・難しい問題は「潔く飛ばす勇気」を持つ。
・本番1ヶ月前から、週1回は時間を計って過去問を解く。
理系受験生が陥りやすい失敗パターン
失敗① 英語を完全に放置している
「数学と理科が得意だから、英語は何もしなくていい」と考えている理系受験生が、意外と多いんです。
でも、これは大きな間違い。
高3になってから「英語、何とかしなきゃ…」と焦っても、時間が足りず、共通テストで大失点してしまいます。
高2の段階から、最低限「毎日30分は英語に触れる」という習慣をつけておくことが重要です。
単語を30個覚える、長文を1題読む、文法問題を10問解くなど、小さなことでいいんです。
継続することが大切です。
失敗② 完璧な英語を目指してしまう
「英語が苦手だからこそ、完璧にしよう」と、文法ミスを気にしすぎる受験生も多いんです。
でも、理系の場合は「完璧な英語」は不要。
「必要な情報を読み取れる」「基本的な問題が解ける」という60%程度の実力で十分です。
完璧を求めすぎると、時間が足りなくなり、結果的に数学や理科に割く時間が減ってしまいます。
「英語は60点でいい、その分数学と理科に力を入れよう」という割り切りが、合格への近道なんです。
失敗③ 受験直前に英語対策を始めている
「高3の秋から本気で英語をやり始めた」という受験生も、結構多いんです。
でも、この時点では遅いんです。
共通テストまであと3〜4ヶ月。
この期間で、単語・文法・読解をすべてやり込むのは不可能です。
英語は「積み重ねの科目」。
高2の段階から少しずつ実力を積み上げておくことが、高3での成功につながるんです。
実際の生徒事例:理系で英語が苦手でも合格した
事例① Aくん(高3・某国公立大学工学部):英語が最大の課題だった
Aくんは、高2の秋の模試で、数学85点、理科80点、英語42点という成績でした。
得意な数学と理科に比べて、英語は極めて低い点数。
保護者の方も「工学部志望だから、英語はどうでもいいんじゃ…」と心配していました。
でも、このままでは共通テストで失敗することが明らかでした。
コアラボでは、「英語は60点を確実に取る」という目標を立てて、以下の対策を実施しました。
・高2の冬から春にかけて、毎日30分の単語学習(1日50語)
・週2回の長文読解(200語程度から開始)
・高3の春から、共通テスト形式の問題に進出
高3の夏の模試では英語60点、秋の模試では65点。
本番の共通テストでは、見事に64点を獲得。
全体成績も合格ラインを超え、見事に合格を勝ち取りました。
「英語は完璧を目指さず、必要な点数を取る」という戦略が、成功の鍵だったんですね。
事例② Bさん(高3・某国公立大学理学部):単語が大きな課題だった
Bさんは、数学と理科は好きで成績も良かったのですが、英語は「単語が覚えられない」という悩みを抱えていました。
高1の時点で、単語学習をほとんどやっていなかったんです。
高2の秋から、コアラボに通い始め、本格的な単語学習をスタート。
最初は「3ヶ月で3000語?無理だ…」と思っていたそうですが、「1日50語のペース」という小さな目標に変えることで、無理なく続けられるようになったそうです。
高2の冬〜春で単語をほぼマスター。
その後は長文読解に進み、高3の夏の模試では英語72点に。
本番では75点を獲得し、合格ラインを大きく上回ることができました。
家庭でできるサポート
小さな目標を一緒に立てる
「共通テスト60点を目指す」という大きな目標だけでなく、「1日50語の単語を覚える」「週1題の長文を読む」といった小さな目標を立てることが大切です。
この小さな目標を毎日積み重ねることが、最終的に大きな成果につながります。
「今日は単語を覚えた?」「長文、1題読んだ?」と、親が小さなプロセスを確認することで、お子さんのモチベーションが高まります。
「完璧を目指さない」という考え方を伝える
特に理系志望のお子さんに対して、「英語は満点を目指さなくていい。60点で十分」という考え方を伝えることが重要です。
これにより、お子さんの心理的な負担が大きく減り、「これくらいの勉強量でいいんだ」という気持ちで学習に取り組めるようになります。
むしろ、「数学と理科に時間を使う方が戦略的」という観点から、英語への投下時間を制限することを勇気づけてあげてください。
「実は理系にこそ英語が大事」という認識を持つ
保護者の方が「理系だから英語は二の次」という間違った認識を持っていると、お子さんもそう思い込んでしまいます。
「国公立の理系でも、英語は配点の20〜30%を占めている」「数学と理科は差がつきにくいから、英語で差をつける受験生が多い」という現実を、親子で共有することが大切です。
模試の結果で「英語の進捗」を確認する
定期的な模試の結果から、英語の進度を確認してあげてください。
「前回60点だったのに、今回65点に上がった」「時間内に全問解き終わるようになった」といった小さな改善を、親子で一緒に喜ぶことが、モチベーション維持につながります。
理系受験生の英語対策:参考書・教材の選び方
単語帳の選び方
理系受験生には、「ターゲット1900」や「システム英単語」がおすすめです。
これらは、大学入試に必要な単語を効率的に学べる定番教材です。
「東大入試に出た単語」など、レベルの高い教材よりも、基本レベルの単語帳をしっかりやり込む方が得策です。
文法参考書の選び方
「一億人の英文法」「基礎英文解釈の技術100」など、わかりやすく、例題が豊富な参考書が良いです。
難しい参考書よりも、「中高一貫校レベル」の基本的な内容をしっかり理解することが大事です。
長文読解教材の選び方
「英語長文ハイパートレーニング」や「やっておきたい英語長文」など、段階的に長さと難易度が上がる教材が良いです。
200語程度の短めの文章から始まり、最終的には共通テストレベルの文章に進める構成になっているものを選ぶと、無理なく実力が伸びます。
よくある質問:保護者の方からのお悩み
Q1. 理系だから、英語は得意になる必要がないんですよね?
A. いいえ、そのようなことはありません。
国公立大学の理系を受験する場合、共通テストの英語は全体配点の20〜30%を占めることがほとんどです。
英語で大幅に失点すると、数学と理科で満点を取ってもカバーできません。
「得意になる必要はないが、最低限のラインはクリアする必要がある」というのが正しい認識です。
Q2. 英語に時間をかけるなら、数学に時間を使った方がいいんじゃないですか?
A. その通りですが、「英語を全く勉強しない」というのはさらに危険です。
共通テストで英語が30点しか取れなかったら、数学がいくら得意でも全体成績は下がってしまいます。
「英語は60〜65点を確実に取る最低限の勉強」+「その上で数学と理科に時間をかける」というバランスが大切です。
英語の勉強時間は全体の20%程度で十分です。
Q3. 高3からの英語対策では遅いですか?
A. 正直なところ、かなり遅いです。
高3からだと、単語・文法・読解をすべてやるのに時間が足りなくなってしまいます。
最低でも、高2の秋から冬にかけて、本格的な対策を始めることをお勧めします。
それまでは、「毎日30分は英語に触れる」という習慣をつけておくことが重要です。
まとめ:理系でも、英語の「最低ラインはクリア」が合格の鍵
理系受験生が国公立大学に合格するには、英語を完全に無視することはできません。
でも、文系のように「英語を得意科目にする」必要もないんです。
大切なのは、「共通テスト60〜65点」「二次試験で基本問題を取りこぼさない」という「最低ラインの確実なクリア」です。
そのためには、以下の3つが重要です。
① 高2の段階から、「毎日30分は英語に触れる」という習慣をつけておく
② 高2の秋から本格的に、単語・文法・読解の対策を始める
③ 英語に全体勉強時間の20%程度を割き、数学と理科に時間を集中させる
「英語は苦手だけど、理系志望だから何とかなるだろう」という甘い考えは、高3の秋に後悔することになってしまいます。
逆に、高2の段階から「最低限の対策」を継続しておけば、本番では焦ることなく、安定して点数を取ることができるようになります。
保護者の方は、お子さんが「英語は後回し」と思っていたら、「いや、この科目がとても大事だよ」と認識を改めさせてあげてください。
同時に、「完璧を目指す必要はないが、最低限はクリアしよう」というメッセージを伝えることで、お子さんの心理的な負担が大きく減ります。
小さな目標の積み重ねが、最終的に合格という大きな結果につながるんです。
一緒に、合格への道を着実に進んでいきましょう。
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