【例文あり】関係詞の制限用法と非制限用法の違いを簡単に理解する方法

高校英語の苦手克服

目次

英語が苦手な高校生のあなたへ!制限用法と非制限用法を徹底解説

高校英語の関係詞は、制限用法と非制限用法の2つの使い方があり、多くの高校生が混同しがちです。関係詞の前にカンマの有無で意味合いが変わるため、苦手意識を持つ人も少なくありません。しかし、その仕組みを理解すれば、決して難しいものではありません。

高校生のあなたが苦手な理由

高校生が制限用法と非制限用法の違いを苦手とする理由は、主に以下の3つが考えられます。

    • カンマの有無だけで意味合いが大きく変わるため

制限用法と非制限用法の見分け方は、関係詞の前にカンマがあるかないかだけです。たった1つのカンマで文の意味が大きく変わってしまうことに、多くの高校生が戸惑いを感じます。

    • 日本語にない表現方法のため

英語の制限用法と非制限用法は、日本語にはない表現方法です。私たち日本人は普段、これらの用法を使い分けることがないので、直感的に理解することが難しいのです。

    • 高校の授業で十分に説明されていないことがあるため

高校の英語の授業では、制限用法と非制限用法の違いについて十分に説明されていないことがあります。そのため、多くの高校生が「なんとなく」で使い分けており、自信を持てずにいるのです。

しかし、制限用法と非制限用法の違いは、ある程度のコツをつかめば、それほど難しいものではありません。料理で例えるなら、制限用法は具材を「選り分ける」ようなもので、非制限用法は出来上がった料理に「飾りをつける」ようなものです。具材を選り分けることで料理の中身が決まるように、制限用法は先行詞の意味を限定します。一方、料理に飾りをつけても中身は変わらないように、非制限用法は先行詞の意味を変えずに追加情報を加えるだけです。

このように、身近なものに例えて考えてみると、制限用法と非制限用法の違いが理解しやすくなるはずです。カンマの有無に注意しながら、たくさん英文に触れることで、これらの用法への苦手意識は徐々に克服できるでしょう。

制限用法と非制限用法の違い

制限用法と非制限用法は、一見似ていますが、実は大きく異なる用法です。この2つの違いを理解することは、英文を正しく読み取るために非常に重要です。

以下の表は、制限用法と非制限用法の主な違いをまとめたものです。

制限用法非制限用法
先行詞を限定・修飾し、意味を制限する先行詞に追加的な説明を加える
関係詞の前にカンマは不要関係詞の前にカンマが必要
先行詞が複数ある中から特定のものを指し示す先行詞が既に特定されており、補足情報を加える
関係詞を取り除くと文の意味が変わる関係詞を取り除いても文の本質的な意味は変わらない

つまり、制限用法は先行詞の意味を「限定」するのに対し、非制限用法は先行詞に「追加の説明」を加えるのです。

例えば、”The book which won the prize was sold out.”(賞を受賞した本は売り切れた)という文では、”which won the prize”が本を限定しています。一方、”The book, which won the prize, was sold out.”という文では、”which won the prize”は本に関する追加情報を提供しているだけです。

また、制限用法では関係詞の前にカンマは不要ですが、非制限用法ではカンマが必須です。このカンマの有無が、2つの用法を見分けるポイントとなります。

制限用法と非制限用法は、英語の文章でよく使われる表現です。この2つの違いを意識しながら文を読むことで、書き手の意図をより正確に理解することができるでしょう。

制限用法の具体例と使い方

制限用法は、関係詞が先行詞を直接的に修飾し、その意味を限定する働きがあります。関係詞の前にカンマは置きません。例えば、”I know a girl who likes cooking.”という文では、”who likes cooking”の部分が先行詞の”a girl”を修飾しています。 つまり、「料理が好きな女の子を知っている」という意味になり、料理が好きという特徴で女の子を限定しているのです。

また、”The man whose car you hit was furious.”という文では、”whose car you hit”が先行詞の”the man”を修飾しています。 これは「あなたがぶつけた車の持ち主は激怒していた」という意味で、車にぶつけられたという出来事で男性を特定しています。

さらに、”This is the bag which I have chosen.”という文の”which I have chosen”は、先行詞の”the bag”を修飾しています。 「これは私が選んだカバンです」という意味になり、「選んだ」というアクションでカバンを限定しているわけです。なお、目的格の関係代名詞は省略できるので、”which”を取り除いて”This is the bag I have chosen.”と表現することもできます。

このように、制限用法は先行詞の意味を限定することで、複数ある選択肢の中から特定のものを指し示す役割を果たしています。カンマを置かずに関係詞を直接つなげるのが、制限用法の基本的な使い方です。

非制限用法の具体例と使い方

非制限用法は、先行詞にカンマを置いた後に関係詞を続け、先行詞に追加的な情報を付け加える働きがあります。 例えば、”My friend, who is Chinese, is coming to Japan.”という文では、”who is Chinese”の部分が先行詞の”My friend”に関する補足情報を提供しています。 これは「私の友達が日本に来るのだが、その友達は中国人である」という意味になります。非制限用法では、関係詞節を取り除いても文の本質的な意味は変わりません。

また、”Helen got a driving licence, which fact surprised us.”という文では、”which fact surprised us”が先行詞の”Helen got a driving licence”に関する追加的な説明をしています。 「ヘレンは運転免許を取った、その事実は私たちを驚かせた」という意味合いになるわけです。

さらに、”Max was a massive chain-smoker, which I am not.”という文の”which I am not”は、先行詞の”Max was a massive chain-smoker”に対して補足的なコメントを加えています。 「マックスは重度のチェーンスモーカーだった、私はそうではないが」という意味になります。

非制限用法では、先行詞が人の場合は”who”を、人以外の場合は”which”を使います。”that”は非制限用法では使えません。また、非制限用法の関係詞は省略できません。

このように、非制限用法は先行詞に追加的な説明を加えることで、文に関連情報を補足する役割を果たしています。先行詞の後にカンマを置き、関係詞でつなぐのが非制限用法の基本的な使い方です。

10の例文で学ぶ関係詞

制限用法と非制限用法の違いを理解するには、実際の例文に触れてみるのが一番です。ここでは、それぞれの用法の例文を5つずつ、計10個ご紹介します。一つ一つの文に込められた意味を丁寧に解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

制限用法の例文和訳と解説
I have a friend who lives in New York.私にはニューヨークに住んでいる友達がいます。(たくさんいる友達の中から、ニューヨークに住んでいる人を特定している)
The book which I borrowed from the library is very interesting.図書館から借りた本はとてもおもしろい。(借りた本の中でも、おもしろいと感じているのはこの本だけであることを示している)
The woman whose car was stolen called the police.車を盗まれた女性が警察に通報した。(女性の中でも、車を盗まれたという出来事で特定の人を指し示している)
I saw a dog which was chasing a cat in the park.私は公園で猫を追いかけている犬を見かけた。(公園にいた犬の中で、猫を追いかけていたのはこの犬だけだったことを表している)
The man who is standing over there is my uncle.あそこに立っている男性は私の叔父です。(男性の中から、あそこに立っているという特徴で叔父を特定している)
非制限用法の例文和訳と解説
My brother, who lives in London, is coming to visit me next month.私の兄はロンドンに住んでいるのだが、来月私に会いに来ることになっている。(兄はロンドンに住んでいる、という追加情報を提供している)
I lent him my notebook, which he never returned.私は彼にノートを貸したのだが、彼はそれを返してこなかった。(ノートを貸したことに加えて、彼が返してこなかったという補足説明をしている)
My hometown, which is located in the south of Japan, is famous for its hot springs.私の故郷は日本の南部に位置しているのだが、温泉で有名だ。(故郷が南部に位置している、という付加的な情報を加えている)
Tom, who is my best friend, helped me move to my new apartment.私の親友であるトムが、新しいアパートへの引っ越しを手伝ってくれた。(トムが親友であるという補足的な説明を加えている)
The movie, which I saw yesterday, was really exciting.私が昨日見た映画は本当に面白かった。(昨日見た映画について、面白かったという感想を追加している)

このように、制限用法は先行詞の意味を限定し、非制限用法は先行詞に追加の説明を加えています。例文を見比べてみると、カンマの有無が2つの用法を分ける重要なポイントであることがわかります。

英語を読む際は、関係詞の前にカンマがあるかないかに注意を払いましょう。そうすることで、その文が先行詞を限定しているのか、それとも追加情報を提供しているのかを見極められるようになります。これからも数多くの英文に触れ、制限用法と非制限用法への理解を深めていってください。

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制限用法・非制限用法についてご理解いただけましたでしょうか。制限用法・非制限用法は英語の基礎となる重要な単元です。しかし、これは英語学習の始まりに過ぎません。高校英語には、まだまだ多くの文法事項や表現が待っています。

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