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英語が苦手な高校生のあなたへ!関係副詞whereを徹底解説
英語の文法を勉強していると、「関係副詞」という言葉を目にすることがあります。特に、関係副詞の中でも「where」は、場所を表す言葉の後につけて使われることが多いのですが、どのように使えばいいのかわからないと感じる高校生の方も多いのではないでしょうか。この記事では、英語が苦手な高校生でもわかるように、関係副詞「where」の使い方を丁寧に解説し、10個の例文で理解を深めていきます。
高校生がwhereに苦戦する理由
高校生が関係副詞whereの使い方に苦手意識を持つ理由はいくつかあります。
- 関係詞自体が高校の文法で初めて登場する概念なので、そもそも関係詞の働きを理解するのが難しいと感じる生徒が多いのです。特にwhereは「場所」という意味を持つ副詞なので、通常の関係代名詞とは少し違った使われ方をします。
- whereを使える状況が限られているのに、その条件がわかりにくいのも理由の一つです。whereが使えるのは前の名詞に対して前置詞を使った説明ができる場合のみですが、この前置詞を見極めるのが難しいと感じる高校生は少なくありません。
- whereの後ろには主語と動詞がそろった完全な文が続くため、長い文になりがちで、構造を理解するのが大変だと感じることもあるでしょう。
このように、関係詞の理解、whereの条件、長い文の構造など、関係副詞whereには高校生にとって難しい点がいくつもあるのです。しかし、基本的な使い方をしっかり押さえれば、苦手意識を克服することができるはずです。
関係副詞whereの基本的な使い方
関係副詞whereの基本的な使い方は、場所を表す名詞の後に置いて、その場所に関する情報を追加することです。つまり、whereを使うと、2つの文を1つにまとめることができるのです。
例えば、次の2つの文を考えてみましょう。
This is the house. (これは家です)
I grew up in this house. (私はこの家で育ちました)
この2つの文は、関係副詞whereを使って、次のように1つの文にまとめられます。
This is the house where I grew up. (これは私が育った家です)
ここでのwhereは、前の名詞 “the house” を受けて、その家について「私が育った場所」という情報を付け加えています。また、whereの後ろの文には、必ず主語と動詞がセットで入ります。上の例文でも “I grew up” という主語と動詞の組み合わせがwhereの後に続いています。
ただし、whereが使えるのは、前の名詞に対して前置詞を使った説明ができる場合だけです。つまり、whereの代わりに “in which” や “at which” などの前置詞句を使って同じ意味を表せる場合にのみ、whereに置き換えられるのです。
例えば、”the house in which I grew up” は “the house where I grew up” と同じ意味になりますが、”the house which I like” は “the house where I like” とは言えません。
このように、関係副詞whereの基本は、場所を表す名詞の後に置いて、その場所についての説明を加えることです。ただし、前置詞を使った言い換えができる場合にのみwhereが使えるのだと覚えておきましょう。
関係副詞whereと関係代名詞の違い
関係副詞whereと関係代名詞は似ているようで、実は大きな違いがあります。この違いを理解することが、whereを正しく使いこなすカギとなるでしょう。関係副詞と関係代名詞の主な違いを表にまとめてみました。
関係副詞 | 関係代名詞 |
---|---|
関係詞節の中で「副詞」として働く | 関係詞節の中で「代名詞」として働く |
後ろに「完全な文」が続く(主語と動詞がある) | 後ろが「不完全な文」になる(主語か動詞が欠けている) |
前置詞を使った言い換えができる場合のみ使える | 人や物を指す幅広い名詞の後で使える |
whereの後は前置詞なしで完全な文が続く | whichの後は前置詞ありでも使える |
例えば次の文を比べてみましょう。
I remember the day when I first met him.
(彼に初めて会った日を覚えている。)
The book which I borrowed from the library was very interesting.
(図書館から借りた本はとてもおもしろかった。)
1つ目の文では、whenが副詞として “the day”を修飾し、”I first met him”という完全文が続いています。一方、2つ目の文では、関係代名詞whichが先行詞 “the book”を受けて目的語になっており、”I borrowed from the library”という不完全文が続いています。
このように関係詞の種類によって、関係詞節の働きや形が変わってきます。関係副詞whereは「時」を表す先行詞に使い、関係代名詞は「人」「物」の先行詞に使うという使い分けを覚えておくと良いでしょう。
関係副詞whereの例文10選
関係副詞whereの使い方を理解するには、たくさんの例文に触れることが大切です。ここでは、whereを使った10個の例文を紹介し、和訳とともにわかりやすく解説していきます。
例文 | 和訳 |
---|---|
This is the park where I often play with my son. | これは私がよく息子と遊ぶ公園です。 |
I’m going to the beach where I used to go with my friends when I was young. | 私は若い頃に友達とよく行ったビーチに行くつもりです。 |
I visited the city where I was born and raised. | 私は生まれ育った街を訪れました。 |
The restaurant where we had dinner last night was excellent. | 私たちが昨晩夕食を食べたレストランは素晴らしかったです。 |
I found a nice cafe where I can relax and read books. | 私はリラックスして本が読める素敵なカフェを見つけました。 |
The hotel where they stayed had a beautiful view of the ocean. | 彼らが泊まったホテルは海の美しい景色が見えました。 |
I know a good shop where you can buy fresh vegetables. | 私はあなたが新鮮な野菜を買えるいい店を知っています。 |
The town where my grandparents live is very peaceful. | 私の祖父母が住んでいる町はとても平和です。 |
I still remember the place where we first met. | 私は今でも私たちが初めて会った場所を覚えています。 |
The school where I teach English is near the station. | 私が英語を教えている学校は駅の近くです。 |
これらの例文に共通しているのは、whereの前に場所を表す名詞(park, beach, city, restaurant, cafe, hotel, shop, town, place, school)があり、whereの後ろにその場所に関する説明が完全な文で続いていることです。
例えば、”This is the park where I often play with my son.”では、whereの前の名詞はparkで、whereの後ろには “I often play with my son” という主語と動詞がそろった文が続いています。これは、私がよく息子と遊ぶ「場所」がこの公園だということを表しているのです。
また、”I found a nice cafe where I can relax and read books.”も同じように、whereの前の名詞はcafeで、その後ろには “I can relax and read books” という完全な文が続いています。これは、リラックスして本が読める「場所」がそのカフェだと説明しているのです。
このように、関係副詞whereは「場所」を表す名詞の後ろに置いて、その場所に関する情報を追加するときに使います。whereを使うことで、2つの文を1つにまとめてスッキリと表現できるのです。
ただし、whereを使うには、前の名詞に対して前置詞を使った説明ができる場合のみだということを忘れないでください。例えば、”the reason where I like her” とは言えません。「理由」は場所ではないからです。
このように例文を見ていくと、whereの使い方が徐々に理解できてくるはずです。ぜひこの10個の例文を参考にして、whereを使った英語表現を練習してみてください。苦手意識を克服するには、たくさん使ってみることが一番の近道ですよ。