こんにちは。英語塾コアラボ代表の染谷です。
「模試の判定が『E』判定だったんです。どうしましょう…」
「前回より点数が下がったって、凹んでるんです」
保護者の方からこうしたご相談をいただくことが、特に秋から冬にかけて増えるんです。
模試は、受験生にとって大切な指標ですが、同時に、その結果に一喜一憂してしまい、モチベーションを失ってしまう生徒さんも多いんですね。
でも実は、模試の判定や点数の増減だけが、お子さんの英語の「伸び」を示すすべてではないんです。
もっと細かく、もっと多角的に、お子さんの学習の進捗を見ていくことができれば、たとえ模試の判定が下がっても、「実は着実に伸びているんだ」と気づくことができます。
今回は、親子で英語の伸びを「見える化」し、模試判定に振り回されない心の持ち方と、具体的な測定方法をお伝えします。

目次
なぜ親子は模試判定に振り回されてしまうのか
① 数字という「わかりやすさ」に頼ってしまう
模試の判定は、「A判定」「B判定」「C判定」というように、非常にわかりやすく表示されます。
また、点数も「150点/200点」というように、一目で成績が把握できるんです。
だからこそ、親も子どもも「この数字がすべて」と思い込んでしまい、その数字に一喜一憂してしまうんですね。
でも、実際には、模試の点数は「その日の調子」「その模試の難度」など、様々な要因に左右されるんです。
一度の模試で判断するのではなく、複数の模試を見て、全体的な傾向を把握することが大切なんですね。
② 「合格ライン」と「現在地」の距離に目がいってしまう
模試には、志望大学の合格ライン判定も出ます。
「合格ラインまであと30点」「D判定だから、あと50点必要」というような情報が目に入ると、親子ともに「足りない部分」ばかりに目がいってしまうんです。
その結果、「自分たちはまだ足りない」という焦りや不安だけが募ってしまい、学習の「前向きさ」が失われてしまうんですね。
③ 「模試=絶対的な評価」という思い込み
実は、模試は「参考値」に過ぎません。
模試の出題範囲や難度によって、点数は大きく変動するんです。
また、本番の試験では、模試では出題されなかった単元が出ることもあります。
でも多くの親子は、模試の結果を「絶対的な評価」と思い込んでしまい、一度の判定に心が折れてしまうんです。
模試判定に振り回されないために:心の持ち方
① 「複数の模試の推移」で判断する
模試の成績を判断する時は、1回の模試ではなく「複数の模試の推移」を見ることが大切です。
たとえば、7月の模試で60点、9月の模試で55点と下がっていても、その後11月の模試で70点に上がるということもあります。
この場合、「9月の時点では点数が下がった」ことだけに注目するのではなく、「全体的には上昇傾向にある」と判断することが重要なんです。
最低でも、過去3回以上の模試を比較して、全体的な傾向を見ることをお勧めします。
「上昇傾向にあるのか」「安定している傾向にあるのか」「低下傾向にあるのか」という3つのパターンが見えてくるはずです。
② 「判定」より「伸び」に注目する
D判定からC判定になった、B判定からA判定になったという「判定の変化」よりも、「点数の伸び」に注目することが大切です。
たとえば、今月は50点、来月は55点というように、わずかな伸びでもいいんです。
その小さな伸びは、お子さんが着実に頑張っている証拠なんですね。
特に、英語が苦手なお子さんの場合は、「満点を目指す」ことよりも「少しずつ伸ばしていく」ことが重要です。
「10点伸びた」ことを、素直に喜んであげてください。
その積み重ねが、最終的には大きな成長につながるんです。
③ 「相対評価」から「絶対評価」へ
模試の判定は「相対評価」──つまり、受験生全体の中での位置づけを示しています。
でも、親子で大切にすべきは「絶対評価」──つまり、「この子は今、どのレベルにいるのか」「この子の目標に対して、どのくらい達成できているのか」という評価なんです。
たとえば、志望大学の合格ラインが70点だとします。
今月は50点で「D判定」でも、来月が60点になれば「C判定」かもしれません。
でも大切なのは「50点から60点に伸びた」という「この子の成長」なんですね。
その成長を、親子で一緒に喜んであげてください。
英語の伸びを「見える化」する具体的な方法
方法① 大問ごとの正答率を追跡する
模試には、大問1から大問8まで、複数の大問があります。
全体の点数だけでなく、「大問1は80%正解」「大問6は40%正解」というように、大問ごとの正答率を記録していくことが効果的です。
こうすることで、「どの単元が得意で、どの単元が苦手なのか」が明確になります。
たとえば、「短文問題は得意だけど、長文問題は苦手」というような傾向が見えてくるはずです。
この傾向がわかれば、学習の方針も「苦手な長文読解に集中しよう」というように、明確に立てることができるんです。
さらに、「9月は長文問題40%だったけど、11月は60%に上がった」というような改善が見えるようになれば、「この工夫がうまくいっているんだ」という確認もできます。
方法② 単語テスト・文法テストの点数を記録する
模試の点数だけでなく、日々の学習状況も記録することが大切です。
たとえば、毎週の単語テストの点数を記録していけば、「単語力がどう推移しているのか」が見えてきます。
また、文法問題の正答率を記録していけば、「文法理解がどのくらい定着しているのか」が把握できるんです。
模試は月に1回程度ですが、日々の学習テストなら毎週実施することができます。
これらの小さな「伸び」を積み重ねていくことで、「実は着実に伸びているんだ」という実感を持つことができます。
方法③ 「読むスピード」と「理解度」を記録する
英語の伸びを測る指標の一つが、「読むスピード」です。
同じ長文を読むのに、以前は10分かかっていたけど、今は8分でできるようになった。
このような「スピードの向上」も、着実な成長の証なんです。
また、「理解度」も重要です。
長文を読んだ後に「この文章、何が書いてありましたか?」と日本語で説明させてみてください。
以前は漠然とした説明だったけど、今は正確に説明できるようになった──これも大きな成長なんです。
模試という「数字」だけでなく、こういった「質的な伸び」も、親子で一緒に確認していくことが大切です。
方法④ 「声に出して読む」の質の変化を見る
英語学習の定番である「音読」ですが、その質も変わっていくんです。
最初は、ぎこちなく、まつい読み方をしていたけど、1ヶ月後、2ヶ月後と繰り返すことで、だんだんスムーズに、そして意味を理解しながら読むようになっていくんです。
親も、たまに子どもの音読を聞いてみてください。
「あ、この子、前より上手に読むようになったな」という変化に気づけるはずです。
そしてそれを「上手になったね」と褒めてあげてください。
この小さな褒めが、子どもの自信につながり、学習意欲につながるんです。
実際の生徒事例:模試判定に振り回されず、伸びを見える化した
事例① Aさん(高3):模試D判定の中での着実な伸び
Aさんは高3の7月時点で、模試では40点でD判定でした。
志望大学の合格ラインが70点だったので、親子ともに「あと30点も必要。どうしよう…」と焦っていました。
コアラボでは、「全体の点数の伸びだけでなく、細かい部分の伸びを見よう」という話をしました。
そこで、大問ごとの正答率を追跡することにしたんです。
すると、7月は「短文問題70%、長文問題30%」だったのに、9月には「短文問題80%、長文問題45%」に改善していました。
全体の点数は50点だったので一見「下がったのか?」と思わせますが、長文問題は15%も改善していたんです。
この「細かい改善」を親子で確認することで、「実は伸びてるんだ」という実感が生まれました。
その後、その実感がモチベーションになり、11月の模試では65点を獲得。
見事に合格ラインに近づきました。
「細かい伸びを見ることで、焦らずに学習を続けられた」とAさんは振り返っています。
事例② Bくん(高2):日々の小テストで伸びを実感
Bくんの親は、模試の結果だけで一喜一憂していました。
「今月は60点、来月は58点と下がった。ダメだ…」という具合です。
その焦りがBくんにも伝わり、勉強へのやる気が低下していました。
コアラボでは、「模試だけでなく、日々の小テストの成績も見よう」ということで、毎週の単語テスト・文法テストの点数を記録するようにしました。
すると、それまで気づかなかった「細かい伸び」が見えてきたんです。
単語テストは毎週、少しずつ点数が上がっていました。
文法テストも、最初は50%だったのが、2ヶ月後には75%に改善していました。
親と一緒にこれらの小テストの成績を確認することで、Bくんは「実は伸びてるんだ」と実感できるようになりました。
モチベーションが戻り、その後の模試では、着実に点数が上がっていきました。
「小さな成功の積み重ねが大事なんだと気づきました」とBくんの親はおっしゃっていました。
親子で伸びを「見える化」するシート作成
シートの項目案
以下のような「伸び追跡シート」を作成することをお勧めします。
これを毎月更新することで、お子さんの英語学習の進捗が一目瞭然になります。
| 項目 | 7月 | 9月 | 11月 | 変化 |
|---|---|---|---|---|
| 模試総得点 | 40点 | 50点 | 65点 | ↑25点 |
| 短文問題正答率 | 70% | 80% | 85% | ↑15% |
| 長文問題正答率 | 30% | 45% | 60% | ↑30% |
| 単語テスト平均 | 60% | 70% | 85% | ↑25% |
| 文法テスト平均 | 50% | 65% | 75% | ↑25% |
| 模試判定 | D | C | B | ↑2段 |
このシートを作成することで、親子で「実は多くの項目で伸びているんだ」ということが見えてきます。
模試の判定が「D→C→B」と上昇していることはもちろんですが、それ以上に「短文問題が15%から長文問題が30%も改善している」「単語テストが60%から85%に上がっている」など、細かい伸びが見えるようになるんです。
模試判定に振り回されないための3つのステップ
ステップ1:模試の結果を「冷静に分析」する
模試の結果が返ってきたら、まず「冷静に分析する」ことが大切です。
点数や判定に一喜一憂するのではなく、「このシートに記録してみよう」というように、客観的に分析する姿勢を持つんです。
感情的にならず、データを整理することで、実際の「伸び」が見えてきます。
ステップ2:「全体の傾向」を確認する
複数の模試のデータが集まったら、「全体的な傾向」を見てみてください。
「上昇傾向にあるのか」「安定しているのか」「低下傾向にあるのか」が見えてくるはずです。
この全体的な傾向こそが、本当の「伸び」を示しているんです。
ステップ3:「小さな伸び」を一緒に喜ぶ
シートを見ながら、「単語テストが5点上がったね」「長文の正答率が10%改善したね」というように、細かい改善を一緒に喜んであげてください。
その小さな喜びの積み重ねが、子どものモチベーションを維持し、最終的に大きな成長につながるんです。
親がしてはいけないこと
× 模試の判定だけで、子どもの将来を判断しない
「D判定だから、この大学は無理」というような判断は、特に高2のうちは避けてください。
模試は「現在地を知るためのツール」に過ぎません。
これからの伸びの余地は、十分にあるんです。
× 他の受験生と比較しない
「友達はA判定らしいのに、うちの子はC判定」というような比較は、子どもを傷つけてしまいます。
大切なのは「この子がどのくらい伸びたか」であり、他の受験生ではないんです。
× 1回の模試で、学習方針を大きく変えない
1回の模試で結果が下がったからといって、「学習方法を全部変えよう」というのは避けてください。
学習の成果が出るまでには、ある程度の時間が必要です。
最低でも2〜3ヶ月の推移を見て、初めて学習方針の変更を判断するべきなんです。
模試以外で伸びを実感する方法
① 問題集の「やり直し」で伸びを確認
3ヶ月前にやった問題集を、もう一度やってみてください。
以前は間違えていた問題が、今は正解できるようになっているかもしれません。
この「できるようになった」という体験が、子どもの自信につながるんです。
② 長文を「完全に理解」できるようになった実感
最初は分からなかった長文が、何度も読むことで、完全に理解できるようになる経験ってありますよね。
その「理解できるようになった」という体験も、模試の点数以上に、大切な伸びなんです。
③ 友達との「英語の理解度」の比較
「友達が質問してくることを、自分は既に理解している」というような経験も、大きな自信につながります。
模試という「絶対評価」だけでなく、こういった「相対的な伸び」も、親子で一緒に喜んであげてください。
よくある質問:保護者の方からのお悩み
Q1. 模試の判定が下がった時、どう言葉をかけたらいいですか?
A. 「判定が下がった」ことを責めるのではなく、「今の状態を知ることができたから、ここからが大事だね」というメッセージを届けてください。
同時に、細かい正答率や単語テストなど、他の指標で「伸びている部分がないか」を一緒に探してみてください。
きっと「実は伸びてる部分がある」ことに気づくはずです。
Q2. 模試を受ける意味がわからなくなったって、子どもが言うんです
A. 「模試の点数が全てではない。でも、自分の『今の実力』を知るために、模試は大切なツール」というように説明してあげてください。
そして、「その模試の結果から、何を学ぶか」が重要なんだということを伝えてあげてください。
単に点数を見るのではなく、「何が得意で、何が苦手か」を分析することで、今後の学習方針が見えてくるんですね。
Q3. 模試の結果で、親の方が落ち込んでしまいます
A. 親が落ち込んでいると、その感情は子どもに伝わってしまいます。
「複数の模試の推移を見ること」「小さな伸びに注目すること」を心がけることで、親自身も「実は伸びてるんだ」という実感を持つようにしてください。
親が安定した心で「大丈夫だよ」というメッセージを届けることが、子どもの心の安定につながるんです。
まとめ:模試判定ではなく、「伸び」を見る親になろう
模試は、受験生にとって大切な指標です。
でも、その判定に一喜一憂していては、子どもの学習意欲は上下してしまい、学習の質が下がってしまうんです。
大切なのは、「複数の模試の推移を見る」「大問ごとの正答率を見る」「日々の小テストを見る」というように、より多角的に、より細かく、お子さんの「伸び」を追跡することなんです。
そうすることで、たとえ模試の判定が下がっても、「実は着実に伸びているんだ」という実感を持つことができるんですね。
親子で「伸びを見える化するシート」を作成し、毎月の推移を確認してみてください。
その中で、「短文問題が15%改善している」「単語テストが20点上がった」というような細かい伸びを発見してください。
そしてそれを「頑張ってるね」「伸びてるね」と素直に褒めてあげてください。
その小さな喜びと褒めの積み重ねが、お子さんのモチベーションを維持し、最終的に大きな成長につながるんです。
模試は「参考値」。
大切なのは「この子がどう伸びているか」を、親が見守り、励まし、応援することなんです。
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