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英語が苦手な高校生向けに等位接続詞を解説!
高校英語の文法が複雑になり、特に接続詞の使い方に戸惑う人が多いようです。今回は、高校生が苦手とする等位接続詞について、わかりやすく丁寧に解説していきます。英語が苦手だと感じている高校生の皆さん、一緒に基礎から学んでいきましょう!

等位接続詞の基本ルール
等位接続詞は、文法上対等の関係にある語句や節をつなぐ役割を持っています。代表的な等位接続詞には、and、but、orなどがあります。andは同じ要素をつなぐ時に使います。例えば、”I lost my phone and my wallet.”(私は電話と財布をなくした)のように、名詞と名詞をつないでいます。一方、butは逆接の関係を示し、orは選択肢を示します。
等位接続詞を使う時の基本ルールとして、接続詞の前後は文法的に対等でなければなりません。つまり、接続詞の前後は同じ品詞や句、節である必要があります。例えば、”I cooked and ate dinner.”(夕食を料理して食べた)では、cookedとateという二つの動詞が対等の関係でつながれています。
また、等位接続詞を使う際は、省略されている要素に注意することが大切です。”I run and swim a lot.”(たくさん走って泳いだ)という文では、主語のIがswimの前で省略されていることがわかります。このように、文脈から省略された要素を理解することが、等位接続詞を正しく使うコツといえるでしょう。
主な等位接続詞
等位接続詞には、いくつかの種類があります。代表的な等位接続詞を表にまとめてみましょう。
等位接続詞 | 意味 | 例文 |
---|---|---|
and | そして、〜も | I like apples and oranges. |
but | しかし、でも | It was raining, but I went out. |
or | あるいは、それとも | Do you want tea or coffee? |
so | だから、それで | I was tired, so I went to bed early. |
for | なぜならば | I couldn’t sleep, for I had too much coffee. |
yet | それでも、にもかかわらず | He is rich, yet he is not happy. |
これらの等位接続詞は、文章の中で大切な役割を果たしています。andは追加の情報を加えるのに使われ、butは対比を示すのに使われます。orは選択肢を示し、soは結果を示します。forは理由を説明するのに使われ、yetは予想に反することを示すのに使われます。
例えば、”I wanted to go to the party, but I was too tired.”(パーティーに行きたかったけど、疲れすぎていた)という文では、butが前半と後半の対比を示しています。”You can have cake or ice cream for dessert.”(デザートにケーキかアイスクリームを食べられます)という文では、orが二つの選択肢を示しています。
このように、等位接続詞は文と文、句と句をつなぐ接着剤のような役割を果たしています。文章を読む際は、これらの接続詞に注目することで、書き手の意図をより正確に理解することができるでしょう。
等位接続詞を使った例文集
等位接続詞の使い方を理解するには、実際の例文を見るのが一番です。ここでは、代表的な等位接続詞を使った例文をいくつか紹介しましょう。
- 私はピアノを弾いて、彼女は歌を歌った。
I played the piano and she sang a song.
- 雨が降っていたけれど、私は出かけた。
It was raining, but I went out.
- 夕食にピザかパスタが食べたい。
I want pizza or pasta for dinner.
- 彼女は部屋に入ってきたので、みんなが静かになった。
She came into the room and everyone became quiet.
これらの例文から、等位接続詞がどのように使われているか見てみましょう。andは二つの似たような事柄をつなぐのに使われ、butは対照的なことを示すのに使われています。orは選択肢を示すのに使われ、soは原因と結果の関係を示すのに使われています。
このように、実際の文章の中で等位接続詞がどのような役割を果たしているのかを観察することが、使い方をマスターする近道と言えます。例文を参考にしながら、自分でも色々な文を作ってみることをおすすめします。
等位接続詞と従属接続詞の違い
等位接続詞と従属接続詞は、どちらも英語の文章をつなぐ重要な役割を果たしていますが、その働きには大きな違いがあります。
等位接続詞は、文法的に対等な語句や節をつなぐのに対し、従属接続詞は主節と従属節をつなぎます。主節は文の中心となる部分で、それ単独で意味が通じます。一方、従属節は主節に依存し、それだけでは完全な文になりません。
例えば、”I didn’t go out because it was raining.”(雨が降っていたので出かけなかった)という文では、”because it was raining”が従属節で、”I didn’t go out”が主節です。従属節は主節の理由を説明していますが、それだけでは完全な文にはなりません。
また、等位接続詞は文中の位置を変えられないのに対し、従属接続詞は主節と従属節の位置を入れ替えることができます。”Although I am good at playing the piano, he is good at playing the guitar.”(私はピアノが得意だけれど、彼はギターが得意です)のように、従属接続詞のalthoughを使った文は、節の位置を変えても意味が通じます。
このように、等位接続詞と従属接続詞は、つなぐ要素や文中での役割が異なります。それぞれの特徴を理解して、適切に使い分けることが大切です。
10 等位接続詞の例文と解説
等位接続詞の使い方を理解するには、たくさんの例文に触れることが大切です。ここでは、代表的な等位接続詞を使った10個の例文を、和訳と一緒に丁寧に解説していきます。英語が苦手な高校生の皆さんも、これらの例文を通して等位接続詞への理解を深めていきましょう。
例文 | 和訳 | 解説 |
---|---|---|
I like to read books and watch movies. | 私は本を読むのと映画を見るのが好きです。 | andは二つの動詞 “read” と “watch” をつないでいます。どちらも主語 “I” が好きなことを表しています。 |
It was raining, but we went for a walk anyway. | 雨が降っていたけれど、私たちはそれでも散歩に行きました。 | butは “it was raining” と “we went for a walk” という対照的な内容の文をつないでいます。 |
You can have either coffee or tea. | コーヒーかお茶のどちらかを飲むことができます。 | orは “coffee” と “tea” という二つの選択肢を示しています。eitherとの組み合わせで使われることが多いです。 |
I was hungry, so I made myself a sandwich. | お腹が空いていたので、サンドイッチを作りました。 | soは “I was hungry” という原因と “I made myself a sandwich” という結果をつないでいます。 |
She is kind, yet firm with her students. | 彼女は生徒に優しいけれど、厳しくもあります。 | yetは “kind” と “firm” という一見矛盾する形容詞をつないでいます。 |
I couldn’t go to the party, for I had to study. | パーティーに行けなかった。勉強しないといけなかったからだ。 | forは “I couldn’t go to the party” の理由を “I had to study” で説明しています。 |
He not only sings well but also plays guitar. | 彼は歌がうまいだけでなく、ギターも弾きます。 | not only A but also Bの形で、Aだけでなく、Bも同様に当てはまることを示しています。 |
I wanted to buy the dress, but it was too expensive. | そのドレスを買いたかったけれど、高すぎました。 | butは “I wanted to buy the dress” という気持ちと “it was too expensive” という現実の対比を示しています。 |
She speaks French and Spanish fluently. | 彼女はフランス語とスペイン語を流暢に話します。 | andは “French” と “Spanish” という二つの言語をつないでいます。どちらも主語の “She” が流暢に話せることを示しています。 |
The restaurant was closed, so we ordered pizza instead. | レストランが閉まっていたので、代わりにピザを注文しました。 | soは “The restaurant was closed” という原因と “we ordered pizza instead” という結果をつないでいます。 |
このように、等位接続詞は文と文、句と句をつなぐ重要な役割を果たしています。接続詞に注目することで、文章の論理構造をより深く理解することができるでしょう。例文を参考にしながら、自分でも色々な文を作ってみることをおすすめします。英語の学習では、文法の理解と同時に、実際に使ってみることが大切だと覚えておきましょう。