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英語が苦手な高校生のあなたへ!whicheverを徹底解説
英語の複合関係詞「whichever」は、関係代名詞の「which」に「ever」がついた形で、「どちらでも」や「どれでも」という意味を表します。例えば、「You can choose whichever color you like(好きな色をどれでも選んでいいよ)」のように使います。「whichever」を上手に使いこなせば、英語表現の幅が広がります。
高校生がwhicheverを苦手な理由
高校生がwhicheverを苦手に感じる理由はいくつかあります。まず、whicheverは関係詞にeverがついた複合関係詞なので、関係詞の理解が不十分だと混乱してしまうことがあります。関係詞は高校の文法でも少し難しい部類に入るので、つまずきやすいのです。
また、whicheverには「どれでも・どちらでも」という選択を表す意味と、「たとえどれが〜でも」という譲歩の意味があります。この意味の違いを正しく理解し、使い分けるのが難しいと感じる高校生も多いでしょう。
さらに、日本語に直訳しにくいことも、whicheverが苦手な理由の一つです。例えば、「You can choose whichever color you like」は「あなたは好きな色をどれでも選べます」と訳せますが、これを和文英訳する際、whicheverを使った英文がすぐには思い浮かばないかもしれません。
このように、whicheverは関係詞の理解、意味の使い分け、日本語への直訳のしにくさなどが重なり、高校生にとって難しく感じられるのです。しかし、基本的な意味と使い方をしっかり理解すれば、必ず克服できます。whicheverを使いこなせば、英語表現の幅が大きく広がるでしょう。
複合関係詞whicheverの基本的な意味
複合関係詞のwhicheverは、関係代名詞の「which」に「ever」がついた形です。whicheverの基本的な意味は2つあります。
1つ目は「〜するものはどれでも(どちらでも)」という意味です。これは、ある選択肢の中から好きなものを選ぶことができるというニュアンスを表します。例えば、
You can borrow whichever book you like from my shelf.(私の本棚から好きな本をどれでも借りていいよ。)
このように、whicheverを使うと相手に選択権を与えることができます。まるで、たくさんのお菓子が入った箱を差し出して「好きなものを選んでね」と言っているようなイメージですね。
2つ目は「たとえどれが(どちらが)〜しようとも」という譲歩の意味です。これは、選択肢の中身に関係なく、結果として何かが成り立つことを表します。例えば、
Whichever team wins the game, they will advance to the finals.(どちらのチームが試合に勝とうとも、彼らは決勝に進出するだろう。)
この場合、チームA が勝っても、チームB が勝っても、勝ったチームが決勝に進出するという結果は変わりません。まるで、「A でも B でも、結局は同じこと」と言っているような感じです。
このように、whicheverには「選択を許容する」意味と「選択に関係なく結果は同じ」という一見正反対の意味があるのです。文脈によってどちらの意味になるか見極めることが大切ですね。
whicheverの名詞節と副詞節の違い
whicheverは名詞節と副詞節の両方を作ることができますが、その意味と働きは異なります。
名詞節を作るwhicheverは、「〜するものはどれでも(どちらでも)」という意味を表します。例えば、
You can take whichever seat you like.(あなたは好きな席をどれでも取ることができます。)
この文では、whichever seat you likeが名詞節となり、動詞takeの目的語として機能しています。まるで、映画館で「好きな席を選んでください」と言われているようなイメージですね。
一方、副詞節を作るwhicheverは、「たとえどれが(どちらが)〜しようとも」という譲歩の意味を表します。例えば、
Whichever route you take, you will get to the destination.(どのルートを通ろうとも、目的地に着くでしょう。)
この文では、whichever route you takeが副詞節となり、文全体に「たとえ〜でも」という条件を付け加えています。ルートA でもルートB でも、目的地に着くという結果は変わらないのです。
このように、名詞節のwhicheverは「選択肢の中から好きなものを選ぶ」というニュアンスなのに対し、副詞節のwhicheverは「選択肢に関係なく結果は同じ」というニュアンスがあります。
名詞節を作るwhicheverは、文の主語や目的語、補語になるのに対し、副詞節を作るwhicheverは文全体にかかる修飾語句になります。この違いを理解することが、whicheverを正しく使いこなすカギとなるでしょう。
whicheverの例文10選と解説
複合関係詞whicheverの使い方を理解するには、たくさんの例文に触れることが効果的です。ここでは、whicheverを使った例文を10個紹介し、それぞれの和訳と丁寧な解説を加えます。
- You can choose whichever color you like.
「あなたは好きな色をどれでも選ぶことができます。」whicheverが名詞colorを修飾し、色の選択肢の中から好きなものを選べるという意味を表しています。 - Whichever team scores the most points will win the game.
「どちらのチームが最も得点を取ろうとも、試合に勝つでしょう。」whicheverが副詞節を作り、チームの選択に関係なく、最も得点を取ったチームが勝つという結果は変わらないことを表しています。 - I’ll be happy with whichever decision you make.
「あなたがどんな決定をしようとも、私は喜んで受け入れます。」whicheverが名詞decisionを修飾し、相手の決定を尊重する気持ちを表しています。 - Whichever route you take, make sure to enjoy the journey.
「どのルートを選ぼうとも、旅を楽しむことを忘れないでください。」whicheverが副詞節を作り、ルートの選択に関係なく、旅を楽しむことが大切だというメッセージを伝えています。 - You can borrow whichever book you find interesting.
「興味のある本をどれでも借りていいですよ。」whicheverが名詞bookを修飾し、本の選択肢の中から興味のあるものを自由に選べるという意味を表しています。 - Whichever option you choose, you can’t go wrong.
「どの選択肢を選んでも、間違いにはなりません。」whicheverが名詞optionを修飾し、選択肢の中身に関係なく、どれを選んでも正解だと保証しています。 - I’m fine with whichever restaurant you pick for dinner.
「夕食にどのレストランを選んでも、私は構いません。」whicheverが名詞restaurantを修飾し、レストラン選びを相手に任せる気持ちを表しています。 - Whichever way you look at it, this is a difficult situation.
「どの角度から見ても、これは難しい状況です。」whicheverが副詞節を作り、状況の見方に関係なく、困難な状況であることを強調しています。 - You can take whichever approach you think is best.
「最善だと思うアプローチをどれでも取ってください。」whicheverが名詞approachを修飾し、アプローチの選択を相手の判断に委ねています。 - Whichever candidate wins the election, we must support them.
「どの候補者が選挙に勝とうとも、我々は彼らを支持しなければなりません。」whicheverが副詞節を作り、候補者の当選に関係なく、勝者を支持すべきだという考えを表明しています。
このように、whicheverを使った例文を読み、和訳と解説を通して理解を深めていくことで、whicheverの使い方が自然と身についていくでしょう。